近年、地域をめぐっては、医療・福祉、教育、都市インフラ、地域活性化、文化振興、自然環境等々、多岐にわたって重層的な課題が形成されている。本書では、地域医療を題材とし、医療経営学と生涯教育学の二つの視点から、そこにどんな課題があるのか、それらをいかに解決へと導くかを考察する。
【目次】
第1章 医療経営学の基礎とその視点
第2章 生涯教育学の基本理解とその視点
第3章 地域社会と医療
第4章 地域と地域課題
第5章 地域医療モデルの検討―「魚沼モデル」の事例から
【著者】
堀籠 祟(ほりごめ・たかし)
新潟大学准教授(医療経営学、地域経営学)。宮城県出身。東北大学大学院経済学研究科博士課程修了。博士(経営学)。2017年より現職。論文に「GHQによる占領期医療制度改革に関する史的考察-医学教育制度・病院管理制度を中心として―」(『医療経済研究』20(1)、2008)、「実地修練(インターン)制度に関する研究―新医師臨床研修制度に与える示唆」(『医療と社会』20(3)2010)、「学際的実践知としての地域経営学の構想のために」(『創生ジャーナルHuman and Society』5、2022)などがある。
渡邊洋子(わたなべ・ようこ)
新潟大学教授(生涯教育学)。群馬県出身。お茶の水女子大学大学院博士課程人間文化研究科単位取得退学。博士(教育学)。京都大学大学院教育学研究科准教授等を経て2017年より現職。主な業績に『新版 生涯学習時代の成人教育学─学習者支援へのアドヴォカシー』(明石書店、2023)、『近代日本の女性専門職教育─生涯教育学から見た吉岡彌生』(明石書店、2014)、『医療専門職のための生涯キャリアヒストリー法─働く人生を振り返り、展望する』(編著、明石書店、2023)、『成人教育・生涯学習ハンドブック─理論と実践』(共監訳、明石書店、2020)などがある。
仕様:A5判、並製本、72ページ
定価:1,100円(本体1,000円+税)
発行:2023年3月31日
SBN:978-4-86132-827-5 C1336