
¥1,320(税込)
「万一の場合には、散りて華と咲く覚悟はできています」
父の遺品整理をしていたとき、押し入れの奥から見つけた古い写真とハガキ。ハガキの差出人は「佐藤正男」。著者が会ったことのない大叔父だった。
故郷よ、家族よ、そして……。戦地で果てた20歳の青年が、ペンに込めた想いとは―。軍事郵便を中心に約20通を掲載。
【目次】
第一章 古い写真とハガキ/第二章 愛知県鳥居松/第三章 南方共栄圏/第四章 軍歴証明書/第五章 永久の面影
タイトル:散りて華と咲く 太平洋戦争で散った大叔父からの手紙
著者:田辺真理子
出版日:2025/7/18
ISBN:9784861328824
仕様:A5判、138ページ
mayurin55さん
5
2025/07/14 20:47
泣けました。私が17歳から20歳の頃は楽しいことばかりで正男さんと真逆の毎日でした。戦争のことはなるべく目を背けたい、知らずにいたい。戦争映画もできれば見たく無いと思っていました。余りにも悲惨で重くて辛すぎるので。
でもこの本がそれは間違いだと教えてくれました。著者を始め、膨大な資料の解析に協力してくれたSさんの熱意に頭が下がります。周りの友人、知人に是非薦めたいと思います。
バーババアチヤンさん
5
2025/07/14 18:17
太平洋戦争当時の若者の崇高な生き方に感銘を受けました。家族愛、郷土愛そして国家への強い思い。今の時代を生きる私たちが忘れてしまった気高い精神性を感じる事ができる書簡の数々です。
戦後80年、ウクライナやガザでの紛争、核拡散問題、軍事費の世界的な増大…。多くの課題について考えなければいけないという思いに至りました。ありがとうございました。
Cocohiさん
5
2025/07/14 15:40
1人の若者の20通の手紙が、こんなにも戦争のリアルを伝えるとは… 。
太平洋戦争の推移から、戦下での青年の士気や家族愛、淡い恋心まで詰まっていて、涙しながらも最後まで鬱々とせずに読める素晴らしい1冊です。
すべての世代の方に読んでいただきたい!
ソルトさん
5
2025/07/13 21:13
戦争の悲惨さを憎む気持ちと、仄かな恋愛小説?を読んだ後のような切ない気持ちが混ざり合い、何とも泣きながらも爽やかなのだ。
読みやすく、分かりやすい運びで一気に読めました。
ケロちゃんさん
5
2025/07/13 03:36
ふふふっと笑える場面や、ホロリ涙する箇所もあり、引き込まれるように一気に読みました。又、戦争について改めて考えさせられました。二十代の娘にも絶対に読んでほしいと勧めた、感動の一冊です。
世界平和のためにひとりひとりが考えたり、話し合ったりすることが大切なんだよね。